川勝平太知事の任期途中での辞職に伴う静岡県知事選に、元総務官僚の大村慎一氏(60)が8日、無所属で立候補する意向を表明した。同日午前、県庁で記者団の取材に応じ「県政の立て直しに取り組みたい」と意気込みを語った。
大村氏は静岡市出身で、東京大を卒業後の1987年に旧自治省に入省。地域力創造審議官や新型コロナ対策地方連携総括官などを歴任し、昨年7月に退官した。県では2009年に総務部長、10~11年に副知事を務めた。
立候補を決めた背景に経済界の後押しがあったことを明かし、「知事の急な辞職で混乱が起き、対立と分断がある。オール静岡で未来のある県にしていきたい」と述べた。
川勝県政については「発信力や学識は素晴らしいが課題もあった」と指摘。県が着工を認めていないリニア中央新幹線静岡工区の問題は「改めて会見を開いて説明する」として態度を明らかにしなかった。
知事選で正式な立候補の表明は大村氏が初めて。【最上和喜、丹野恒一】
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