2025年大阪・関西万博に子どもを無料招待する大阪府の事業を巡り、大阪府交野市の山本景市長は30日の記者会見で、「府が実施している各学校への意向調査をやり直すべきだ」と述べた。交野市は市立の全小中学校が参加を希望していない。
無料招待は、府内在住の4、5歳児と小中高生ら計102万人が対象で、学校単位での参加を基本としている。交野市は24日に市立の全13小中学校で参加の意向がなかったと明らかにした。山本市長は、交通手段の確保や万博会場の安全面への懸念を示していた。
一方、府は24日時点の意向調査の状況を公表。府内の全約1900校のうち1280校から回答があり、約75%に当たる約950校が参加を希望していると発表した。調査は5月末を回答期限としている。
山本市長は、府の意向調査は「参加希望」か「未定・検討中」の二択しか選択できないとして、「希望しないという選択肢がない。相当の勇気と覚悟がなければ希望を選択せざるを得ない制度で問題だ」と批判した。【大坪菜々美】
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