岸田文雄首相

 岸田文雄首相は30日、国会での憲法改正議論を巡り、「国民に選択肢を示すことは政治の責任であり、いたずらに議論を引き延ばし、選択肢の提示すら行わないことになれば責任放棄と言われてもやむを得ない」と述べた。

 国会議員の任期延長を定める緊急事態条項について、条文案起草に慎重姿勢を取り続けている立憲民主党や共産党を念頭に置いた発言とみられる。東京都内で開かれた民間団体「ニューレジリエンスフォーラム」の会合で言及した。

 首相は「施行から77年間、一度も改正されていない中で現行憲法で不足している点がないか、不断の見直しを行うことは重要であり、それが責任政党としての責務だ」と強調した。【園部仁史】

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