自民党の「安定的皇位継承の確保に関する懇談会」は15日に4回目の会合を開き、女性皇族の結婚後の身分保持や男系男子の養子縁組など、政府の有識者会議が示した3つの案全体について意見交換した結果、全体として出席者から理解を得た。

会合では、政府の有識者会議が示した、「内親王・女王などの女性皇族が婚姻後も皇籍を維持する」案と、「皇統に属する男系男子を現在の皇族に養子縁組することを可能にする」案の、いずれも「妥当」とされた。

さらに、政府有識者会議が付加的に示した「皇統に属する男系男子の方を直接皇族とする」案についても、先の2案で皇族数を確保できないという場合に備えた補完的措置として、出席者の理解が得られた。

事務局長を務める木原幹事長代理は会合後、自民党としての正式な見解策定について「最終的なとりまとめにむけて詰めの作業を加速していきたい」と述べ、月内のとりまとめを視野に作業する考えを示した。

会合の冒頭、懇談会の会長を務める麻生副総裁は「(政府の)有識者会議の報告の中で示されている具体的な方策について、皇室典範などの法改正の必要ということも考えながら、皆様の率直な意見交換をいただいている。既に各党からも方針が示されているので、自民党においてもできるだけ早期に具体的な方策を示す」と述べた。

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