政府の3日の会合でまとめられた、ことしの科学技術戦略では、不安定化する世界の安全保障環境を背景に、先端技術をめぐる主導権争いが激しさを増す中、対応が遅れれば経済成長などに影響がおよぶとして、競争力の強化を急ぐ重要性を強調しています。
具体的には、AIや量子といった重要技術分野の研究開発や、スタートアップ企業の育成を促進するほか、グローバルサウスの国々とも連携し、関係する国際ルールづくりを主導していくなどとしています。
また会合では、岸田総理大臣がアイマスクを着けて視覚障害者の移動を支援するAIロボットの操作を体験しました。
ロボットはスーツケースの形をしていて、内部に搭載されたAIが周囲の物や人の動きを認識し、手にとった利用者を目的地まで安全に誘導してくれるもので、来年の大阪・関西万博で披露される予定です。
岸田総理大臣は「科学技術の力で、私たちの未来の生活はより豊かで便利なものになっていく。万博はこうした技術を世界に向けて発信していく機会にしたい」と述べました。
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