立憲民主党の安住淳国会対策委員長は4日、政治資金規正法改正案を巡る自民党の迷走について、「私が所属していた民主党政権、ぼろくそに自民党言いましたけども、さすがの民主党政権もここまでやったことなんかない」と批判した。
改正案の修正について、岸田文雄首相と日本維新の会の馬場伸幸代表が5月31日、維新が求める内容の一部を自民が取り込むことで合意。6月4日に衆院政治改革特別委員会に首相が出席して質疑を行い、その後の採決まで与野党が合意していた。ところが、支出の公開義務がない政策活動費を巡り、自民の再修正案では不十分だと維新が反発し、再度の修正が必要となった。このため、自民側が4日の特別委での質疑と採決の見送りを申し入れた。
安住氏は4日に国会内で会談した自民の浜田靖一国対委員長に対し、「首相の質疑を飛ばすことを与党側から野党側にお願いするなんて、全く経験がない」と苦言を呈した。浜田氏は「大変申し訳ない。(自民と維新の)党首が合意したにもかかわらず、その後再修正というのも恥ずかしい話だ」と謝罪したという。会談後、安住氏が記者団に明らかにした。
「維新案が100%丸のみされた」と自民との合意で成果をアピールしていた馬場氏に対しても、安住氏は「100%でなかったということだ。はっきり言ってザルの合意だ」と指摘した。【源馬のぞみ】
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