国会最大の焦点である政治資金規正法の改正をめぐり、与野党はいったん合意していた4日の採決を見送り、自民党は3度目となる修正案を提示しました。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・胡子美佳記者が中継でお伝えします。

土壇場でまたも修正に追い込まれる事態に、自民党内では「前代未聞だ」、「本当に恥ずかしい」と不満が相次ぐなど混乱に拍車がかかっています。

自民党が提示した修正案は、政策活動費の公開を50万円を超える支出に限定する条文を削除するなど、維新の要求をのむ形となりました。

立憲民主党の安住国対委員長は「私は迷走もひどいんじゃないですかって話は申し上げました」と述べました。

この修正を受け、昼に行われた政府与党の会議は、重苦しい空気に包まれました。

岸田首相は「政治の信頼回復のために、さらに踏み込んだ改革案の作成を進めているところです」と述べました。

修正案は5日、特別委員会で岸田首相が出席しての質疑と採決を行い、6日に衆院を通過する見通しです。

――4日朝の一部報道では、岸田首相が今国会の解散を見送ったとあったが、解散の可能性はなくなったのか?

報道を受けて、解散について聞かれた岸田首相は、「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している。それらにおいて結果を出すこと、それ以外のことは考えていない」と明言を避けましたが、公明党の山口代表は、「地方選で与党の推薦した候補が負け続けていることを真摯(しんし)に受け止めなければならない」と、早期の解散について慎重な姿勢で、自民党内でも「解散は難しい」との見方が大きくなっています。

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