▼合計特殊出生率 1人の女性が生涯のうちに産む子どもの数の平均値。15〜49歳の女性が産んだ子どもの数をもとに毎年算出している。人口を維持するためには2.06〜2.07が必要とされている。一般に1.5未満を「超少子化」と位置づけている。
日本では終戦直後は4を超えていた。1947〜49年生まれの「団塊の世代」が20歳代後半になった75年に2を下回り、その後は低下傾向にある。日本は国境を越える人口移動が活発でなく、将来の人口規模は出生率でほぼ決まる。
先進国でも合計特殊出生率は右肩下がりの状況にある。背景には子育てに関連した費用の増加や、結婚や出産を巡る価値観の変化などがあげられる。保育政策を拡充したフランスをはじめ90年代以降に出生率が回復した国もある。少子化が続けば人口は減り、増加を前提とした社会保障制度の維持は難しくなる。
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