ピーチ・アビエーション機

 沖縄・那覇空港で格安航空会社ピーチ・アビエーションの便を利用しようとした身体障害のある女性が、電動車椅子のバッテリーが外から目視できないことを理由に搭乗を拒否されたと訴えている問題で、斉藤鉄夫国土交通相は16日、閣議後記者会見で「合理的配慮の観点から対応を検証し、必要な指導を行っていく」と述べた。

 斉藤氏は「航空法に基づく基準により、バッテリーの安全確認は目視での現物確認によらずとも、証明書の提示などによることも可能としている」と説明。航空各社に対して15日付で安全確認の方法を周知したと明らかにし、「障害者差別解消法の趣旨を踏まえてしっかり対応していきたい」と話した。

 女性はピーチ社のウェブサイトにある身体障害者向けの案内を見て事前に必要書類を送付したが、今月5日、搭乗直前に「バッテリー本体が見えないため搭乗できない」と告げられたという。ピーチ社は取材に「安全上、社内規定で目視確認を義務づけている」とする一方、搭乗の可否の基準が分かりにくいサイトの表現について「改善を検討する」としている。【佐久間一輝、黒川晋史】

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