記者会見する藤田文武幹事長

日本維新の会の藤田文武幹事長は12日の記者会見で、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への独自候補擁立を断念する考えを明らかにした。 選挙戦は、12日の都議会本会議で3選出馬を表明するとみられる小池百合子知事と、立憲民主党に離党届を提出した蓮舫参院議員を軸にした構図となる見込みだが、藤田氏は「静観する」と述べ、現時点ではどの候補者にも推薦などは出さない方針を示した。

◆人選は進めたが…「われわれの力不足」

藤田氏は「日本で一番大きな選挙で、知名度もいるし、ある程度資金力もいるし、もちろん政策力もいる。やる気を見せてくださった方もいらっしゃいましたが、残念ながら、小池さんと蓮舫さんのような知名度のある、実績もある方々に割って入って戦える状況にあるかといえば、それは非常に厳しい」と説明。「ひと言で言うと、われわれの力不足だ」と語った。 一方で、各候補者が今後打ち出す政策を見た上で支援する可能性も「ゼロではない」とした。 都知事選には他に、田母神俊雄・元航空幕僚長、広島県安芸高田市の石丸伸二元市長ら40人以上が立候補の意向を表明している。(我那覇圭) 

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