イランによるイスラエルへの大規模攻撃を巡り、木原防衛相は16日、情勢が悪化した場合の日本人の退避に備え、自衛隊機が国内で待機態勢をとっているとした上で、「情勢に応じて迅速に活用し、在留邦人等の安全の確保に万全を期す」と強調した。

イランは大使館への攻撃の報復として、13日から14日にかけて、イスラエルに向けて無人機やミサイルで大規模攻撃を行い、情勢の更なる悪化が懸念されている。

木原防衛相は、16日の閣議後の記者会見で、「邦人等輸送のために現在、本邦においてC-2輸送機2機、KC-767空中給油・輸送機1機が待機態勢を取っている」と説明。

その上で、「防衛省・自衛隊として引き続き高い関心を持って、地域の情勢を注視しつつ、情勢に応じて待機しているアセットを迅速に活用し、在留邦人等の安全の確保に万全を期す」と強調した。

イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突を受け、政府は去年10月と11月にイスラエルからの退避を希望する日本人らを自衛隊機で輸送している。

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