防災に関する情報は種類が多くて複雑で、災害の危険度が分かりづらいと言われています。

気象庁は大雨や土砂災害などの気象情報を見直すことになり、新たに「危険警報」などが設けられますが、度重なる見直しに戸惑いの声もあります。

KTN記者
「現在は、特別警報・警報・注意報の3段階となっています。今回新たに登場するのが、こちらの『危険警報』です。皆さんはこの危険警報が特別警報よりも上だと思いますか?下だと思いますか?」

街の人の声を聞いてみました。

市民
「危険がやっぱり上かな?」「言葉的にやっぱり危険というのがすごく特別よりは」「文字の通り危険」

夫婦
「悩み中・・・」「危険というのは常に自分たちの身の回りにある。特別というのは普段ないこと」

男性
「やっぱり特別警報というよりは危険という言葉が上にくるのでは」

市民の反応は分かれましたが「危険警報」は警報と特別警報の間に設けられる予定です。

警報や注意報などの気象情報が出されたときにどのような行動をとるべきか。

災害の危険度を示す「警戒レベル」は5段階あり、例えば「大雨警報」は警戒レベル3で「高齢者などは避難を始める」、「土砂災害警戒情報」はレベル4にあたり「避難指示」が出されます。

しかし、高潮の場合「警報」も「特別警報」もレベル4となるなど、分かりづらい点があり、改善が検討されてきました。

「警戒レベル」と「気象情報」のズレをなくすため、有識者の検討会が提案したのがこちらです。

「レベル5は特別警報、レベル4は危険警報、レベル3は警報、レベル2は注意報」と、これまでばらばらだった気象情報の名称を統一する方針です。

大雨による影響としては、浸水や河川の氾濫、土砂災害があります。

こちらも分かりやすくするため、「洪水警報」の場合、レベル3は「氾濫警報」に、レベル4は「氾濫危険警報」に呼び名を変え、「土砂災害警戒情報」もレベル3は「土砂災害警報」に、レベル4は「土砂災害危険警報」に見直そうとしています。

気象庁は今後、正式に名称などを決めたうえで、2026年の運用開始を目指しています。

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