政府は21日、2024年の経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」を閣議決定した。個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)について「拠出限度額および受給開始年齢の上限引き上げについて24年中に結論を得る」と明記した。所得や生産性向上に力点を置いた。

デフレの完全脱却に向けて「物価上昇を上回る賃金上昇を達成し定着させる」と盛り込んだ。企業の価格転嫁対策やリスキリング(学び直し)の強化を具体策にあげて「あらゆる政策を総動員する」と記した。

一般ドライバーが有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」を全国に広げる。タクシー事業者以外も参入できる全面解禁は「法制度を含めて事業のあり方の議論を進める」と結論を見送った。

国・地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)は「2025年度の黒字化をめざす」と記載し、財政黒字化の目標を復活した。PB黒字化目標は22、23年と続けて曖昧な表現にとどまり、具体的に明示していなかった。

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