G7外相会合の歓迎行事で握手する上川外相(左)とイタリアのタヤーニ外相(17日、イタリア・カプリ島)=外務省提供

【カプリ(イタリア南部)=三木理恵子】主要7カ国(G7)の外相会合が17日(日本時間18日未明)、イタリアのカプリ島で開幕した。イランによるイスラエルへの攻撃など中東情勢について、G7の対応を議論する。ロシアによるウクライナ侵略に関しては支援の継続を改めて強調する。

G7外相会合は17〜19日の日程で開く。最終日に共同声明を発表する見通しだ。イタリアのタヤーニ外相は会合の冒頭で、中東問題を主要議題とする考えを強調した。

G7は14日にオンラインで首脳協議を開き、イランへの追加制裁を検討する方針で合意した。外相会合ではイランの石油輸出や高官を標的にした制裁を検討する。イランに厳しい姿勢を示し、イスラエルに報復を思いとどまらせて紛争の拡大を阻止する狙いがある。

ウクライナからクレバ外相が特別参加する。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長も加わる。ウクライナへの防空体制の強化も話し合うとみられる。

討議では中国を念頭においたインド太平洋問題も取り上げる。上川陽子外相は中国の軍備増強を踏まえ、米欧にインド太平洋地域の安定へ関与を呼びかける。台湾海峡の平和と安定の重要性も訴える。

G7外相会合ではサイバーセキュリティや人工知能(AI)、偽情報などの問題も協議する。アフリカとの関係強化も扱う。

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