夏休みの子供たちが、大人の世界を勉強。

福岡市の自動車販売店や議会で、「お仕事」を体験しました。

大人さながらに名刺を交換する小学生。

24日、「福岡トヨタ博多店」で行われたのは「子どもお仕事参観デー」。

親の職場を訪問し、働く姿を間近で見学・体験します。

参加したのは小学5年生の人見比呂斗君。

お父さんの和彦さんが働く職場を、1日体験します。

◆人見比呂斗君
「みんなのお手伝いができるように、しっかりいろいろと早く素早く動きたいと思います」

朝礼の後、社員に混じってミーティングに参加。

開店前には店内の掃除や洗車をします。

◆人見比呂斗君
「この段階で、『ちょっと大変だな』って思います」

お客さんを心地良く迎えるための様々な準備があることを知った比呂斗君。

開店後は、お客さんに飲み物を出すだけでなく、社員のサポートも行います。

そんな比呂斗君の姿を近くで見守るお父さんはー

◆比呂斗君の父 人見和彦さん
「戸惑いばかりだと思いますが、いろんな経験ができていいのかなと思います」

そして比呂斗君も、家とは違うお父さんを憧れの眼差しで見つめていました。

◆人見比呂斗君
「いつもより2倍くらいかっこ良かったです!お父さんと同じ会社で社員になりたいです」

一方、議員を体験した子どもたちも。

『こども議会体験会』です。

実際に福岡市の予算や条例などについて議論されている本物の議場で、子供たちが議員になりきり、『学校の屋上に菜園を作る』という議案について話し合いました。

議員役からは、様々な質問が飛び出します。

◆議員役
「カラスやその他の鳥から荒らされる可能性があると思います。どのような対策を考えているのか、お答えください」

答えるのは、市長役の職員です。

◆市長役
「鳥が近寄ってこないようネットで菜園を囲んだり、カカシを設置するなどの方法を考えています」

中には、大人さながらのこんな指摘も…

◆議員役
「市長の言われている『野菜離れ』とは、野菜を食べないこと、野菜を食べない人が増えていることを意味していると思いますが、データを照会して詳しく教えてください」

19もの質問が飛び出し、白熱した議論が繰り広げられました。

そしてー

◆議長役
「学校の屋上に菜園を作ることを賛成の議員は挙手を求めます」

議案は賛成多数で『可決』されました。

◆参加者
「こういう進め方をするんだなと、傍聴もしてみたいなと思いました」

◆参加者
「福岡市の人たちの暮らしに直結する、とても大事な仕事なんだなと思いました」

大人の世界を体験した子供たちは、社会の仕組みや自分の将来について考えるきっかけとなったようです。

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