「基礎的財政収支」は、政策に充てる経費を税収などで、どれだけ賄えるかを示す指標で、政府は、国・地方、合わせて2025年度に黒字化することを目標に掲げています。

これについて内閣府は、足元の状況を踏まえて、近くまとめる試算で目標としている、2025年度に初めて黒字になるという見通しを示す方向で調整していることがわかりました。

ことし1月時点では赤字を見込んでいましたが、
▽経済成長や物価の上昇などに伴い、試算の前提となる2023年度の国の税収がおよそ2兆円増えたことや
▽これまでの歳出改革を続けた際の効果を、一定程度、織り込んだことが主な要因です。

ただ、来年度の予算編成で想定以上に歳出が膨らんだり、今後、補正予算を組んで来年度に影響が出たりすれば、赤字になる可能性もあり、引き続き黒字化に向けた努力が求められることになります。

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