松川市長の急逝に市民の間にも驚きが広がっています。普天間基地を抱える自治体の長として、松川市長は市民の暮らしと生命を守るため基地問題に対し強い姿勢で取り組んできました。

2012年から宜野湾市の副市長を務め2018年に宜野湾市長選挙で初当選を果たした松川正則市長。西普天間住宅地区の返還に関わり、基地の跡地利用や基地周辺の街づくりに国の予算を活用して取り組むなど、地域の発展に尽力しました。

松川市長(7月12日)「門前広場の活用により一層の交流が図られ、広く波及していくことを期待しています。」

市民は「ビックリしましたね、あんなにお元気で活躍されていたのに。市民のことを考えてですね、よくやってたと思いますけどね。」「本当に一生懸命、頑張ってらしたから、本当に残念ですね。穏やかで、とっても宜野湾市民のことを本当にまっすぐ考えてらしたと思います。」

(返還合意から23年の会見)「(外来機の飛来が)常態化した状況が続くのではないかと危機感を持っています。」

街の真ん中にある普天間基地の騒音やアメリカ軍機からの落下物など市民の暮らしと生命に関わる問題には強い姿勢で臨み、基地負担の軽減を政府やアメリカ軍に対し求めてきました。

(20年10月岸防衛相と面談)「夜間の騒音であったりとか、外来機の飛来などそこは非常に市民生活に影響を及ぼしています。」

(21年11月オスプレイから水筒落下)「今回の事故が発生したことに強い憤りを感じています。」

市民は「(普天間基地の)一日も早い閉鎖撤去を願っておりますが、その気持ちを松川さんも汲んでいただいてですね、基地問題を一生懸命取り組んでおられたと思います。」

宜野湾市民の代表として、最後まで普天間基地の1日も早い閉鎖・返還を政府、それに県に対しても訴えてきました。

「宜野湾市民は騒音、危険性で1日も心が休まらない。(普天間基地の)固定化は絶対にあってはならないという思いです。」

松川市長の訃報に接し玉城知事は。

玉城知事「本当に驚いておりますけども、心からお悔みを申し上げます。玉城知事と自分とは考え方が違点があるかもしれないけども、それぞれに知事は県民、市長は市民のために考えて取り組んでいけると思うのでその点においては一緒に頑張っていきましょうと。非常に情も深い方でいらっしゃったと思います。」

25日に松川市長と面談したばかりだった林官房長官は突然の訃報に大変驚いていると述べました。

林官房長官「これまでの功績に改めて敬意を表するとともに哀悼の誠をささげます。政府としては辺野古移設が唯一の解決策であるという方針に基づき着実に工事を進めていくことが普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、その危険性を除去することにつながると考えます。」

松川市長は普天間基地を抱える自治体の長として重責を担いながら、市民生活を最優先に市政に尽力してきました。

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