東京都の小池百合子知事は19日の定例記者会見で、自身のカイロ大卒の学歴に対して元側近が詐称の可能性を指摘していることに「認識、前提が違っている。真実を証明できるのはカイロ大が発行している卒業証書や証明書で、記者会見などでも公表し説明している」と強調した。
問題を追及しているのは、カイロ大卒業を認める同大学長名の2020(令和2)年の声明文を巡り、月刊誌「文芸春秋」に告発記事を掲載した小池氏の元側近で都民ファーストの会元事務総長の小島敏郎氏(75)。
小島氏は、声明文作成に小池氏側が関与した可能性が高いと主張。卒業に疑義が出ているとして、小池氏がカイロ大卒と明記して都知事選などに出馬した際には、公職選挙法違反の罪で刑事告発することを示唆している。
小池氏は会見で、過去にも同様の指摘が繰り返されてきたとして「(指摘が)いつも選挙前だ」との認識を示した。その上で、卒業生として依頼され、カイロ大在校生に講演を行ったことに触れつつ、大学側から声明が出たことについて「カイロ大は(指摘が)何度も起こっていることを存じ上げておられる。対応がなされるのは当然のことだ」とした。
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