岸田文雄首相（自民党総裁）は1日、首相官邸で党青年局の鈴木貴子局長と面会し、党再生に向けた提言を受け取った。提言は政治資金問題を受けて全国各地で開く「政治刷新車座対話」の総括を求めた。
首相は「茂木敏充幹事長とどう総括していくかを決める」と述べた。政治刷新本部を開催するとも話した。鈴木氏が会談後、記者団に説明した。
提言は車座対話について「『やりっぱなし』とみえる状態が政治不信につながっている」と指摘した。全国で寄せられた意見や課題を整理し党内で共有・議論すべきだと要求した。
「国民の声を聞く車座対話を今後の政治改革に適切に反映することが信頼回復の一歩だ」と記した。
9月に想定する総裁選を巡っては選挙期間の十分な確保、討論会やオンラインの活用を訴えた。「政権与党のリーダーの資質を広く国民が判断するだけの議論が期待されている」と記した。
自民党は派閥の政治資金問題を受け、全国で車座対話を開き地方議員らと意見交換を続ける。車座対話の総括が必要だとの意見は党内であがっていた。
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