自民党の憲法改正実現本部は5日衆参両院の憲法審査会のメンバーによる6回目の作業部会を開き、緊急事態時の国会議員の任期延長に関する条項などについて、衆参の議員らの論点整理がまとまった。

自民党は、緊急事態条項として大規模災害などの緊急事態が起きた場合、国会議員の任期の延長の議論を進めてきた。

これに対し、参院側からは、憲法で規定されている、衆議院解散時の「参院の緊急集会」との整合性を巡り、一部からは反発も上がっていた。

きょうの作業部会では、「参院の緊急集会」の機能を認めた上で活動期間は厳格に限定せず、国会のすべての権限に及ぶことをとりまとめ案に盛り込んだ。

一方で、解散して前議員となった衆院議員の任期を復活、延長させることついては速やかに条文化を進めるべきとの意見が強く示された。

終了後、古屋圭司本部長は記者団のぶらさがりに応じ、7日午前中に、岸田総理が総会に出席し、憲法9条に自衛隊を明記するなど自民党の改憲4項目について早急に議論を深め、憲法改正原案の起草、国会提出につなげるため「各政党とも相談しながら進めていく」と述べた。

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