相次ぐ官製談合事件を受けて岩手県一関市が建設工事に関わった職員に聴き取りを行った結果、全員が「業者から働きかけを受けたことはない」と回答したことが分かりました。
これを受け市は建設工事の入札を8月下旬に再開する方針です。

一関市では市が発注する工事の入札情報を業者に漏らしたなどとして、7月までに元職員と現職の職員あわせて2人が逮捕・起訴されています。

この事件を受けて設置された市の改革本部の会議が8月1日に開かれ、2021年度以降市の建設工事に関わった職員32人を対象に行った聴き取り調査の結果が報告されました。

それによりますと「利害関係者から会席の誘いを受けたことがあるか」「入札に関し業者から働きかけを受けたことがあるか」という問いに対しては、32人全員が「ない」と回答しました。

この結果を受けて会議では6月から停止している建設工事の入札について8月下旬に再開する方針を確認しました。

一関市 佐藤善仁市長
「このまま入札を止めるべきというような心配・懸念はないと判断したので、建設工事に関して入札を再開することを決めた」

この会議では前回水道管の敷設工事について入札を再開する方針を確認していて、こちらは8月9日に入札会が予定されています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。