自民党の小泉進次郎元環境相(43)=衆院神奈川11区=は18日、党神奈川県連の記者会見で、9月に予定される党総裁選への出馬について問われ、「今後のことは真剣に考えて判断をしていきたい」と述べるにとどめた。総裁選は出馬意欲を示す候補が相次ぐ乱立模様となっている。報道各社の世論調査で「次の首相にふさわしい人」の上位に名を連ねる小泉氏の動向にも注目が集まるが、明言を避ける状況が続いている。
小泉氏は県連会長として横浜市で会見した。県内に総裁選出馬への待望論があることについては「そういうお声をかけていただくことは大変ありがたいことだ」と述べつつ、具体的な対応については言及を避けた。
総裁候補に求められる資質としては「改革マインド」を挙げ、「岸田首相が退任の会見で『改革を後戻りさせない』と言われたが全く同感だ」と語った。
総裁候補が乱立状態となっていることについては「派閥解消という首相の判断で縛りがなくなり、手が挙げやすくなった」と指摘。「自民党が本当に変わった姿を見せる上で、派閥の解消が名ばかりではない形を示していくことが今後改めて重要だ」と述べた。
今回の総裁選を巡っては、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が19日に記者会見を開き、各候補の先頭を切って立候補を表明する見通しだ。林芳正官房長官(63)、加藤勝信元官房長官(68)、河野太郎デジタル相(61)、石破茂元幹事長(67)も立候補する意向を固めるなど、10人以上が立候補に意欲を示している。【森口沙織】
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