立憲民主党の岡田幹事長は20日の記者会見で、自民党の総裁選挙で選出され、新たに就任した首相は、国会で予算委員会を開き、国民に対して内閣の方針を説明すべきだとの考えを示した。
2021年10月4日に就任した岸田首相はわずか10日後に衆院を解散し、その後の衆院選では自民党が「絶対安定多数」を確保する圧勝に終わった。
岡田氏は会見で、「岸田首相が選出されて私たちは予算委員会を求めたが本会議だけで終わってしまった」と述べ、「一方的な本会議での答弁だけで解散し、選挙が終わって3年経ってみたら全然言っていることとやっていることが違うことになった」と指摘した。
その上で岡田氏は、「国民の皆さんに新しい内閣が何を目指しているのか分かるようにした上で解散してもらいたい。最低限、予算委員会をしっかりやってもらいたい」と求めた。
また岡田氏は、自民党派閥の裏金事件をめぐり、安倍派元幹部の国会での答弁と派閥事務局長の裁判での説明に食い違いが見られることを指摘し、「国会という場で国民の前で全く事実に反することを言った可能性があり、民主主義の冒涜であり許しがたいことだ」と述べ、改めて国会での説明が必要だとの認識を示した。
さらに、「そういうことをやるとぜひ自民党の候補者の方は約束してもらいたい。そうでないと改革とか色々言ってもまさしく絵に描いた餅だ」と強調した。
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