枝野前代表 立候補を正式に表明
江田憲司 衆議院議員「いろんな人の意見を聞いて最終的に判断」
野田元首相 台北市で行われた国際フォーラムで講演
馬淵元国交相 立候補要請に「時間をかけずに考える」
立民代表選の仕組み
立憲民主党の枝野前代表は記者会見し、代表選挙に立候補することを正式に表明しました。その中で「人口減少が進む中、アベノミクスのあとの日本経済をどう立て直すのか、与野党を超えて問われている。今こそ『失われた30年』と呼ばれる長期の低迷をつくりだした古い政治に終止符を打ち、新しい時代へと向かって進む時だ」と述べました。今回の代表選挙に立候補を表明したのは、枝野氏が初めてです。
20日にみずからに近い議員から立候補の要請を受けた江田憲司 衆議院議員は21日午後、記者団に対し「支援してもらえる議員は徐々に増えていて、私のまわりで非常に熱心に動いてくれている人がいる。私と意見交換をしたいという人もいるので、いろんな人の意見を聞いて最終的に判断したい」と述べました。また、代表選挙のあり方について「ほとんど唯一、野党の政策論争を国民に見てもらう絶好の機会であり、若手も女性も立候補して大いに論争することが大事だ。自民党の方が多士済々の名前があがっている」と指摘しました。
立憲民主党の野田元総理大臣は、22日までの3日間の日程で台湾を訪れていて、21日午前、台北市で行われた国際フォーラムで講演しました。野田氏は、21日夕方には頼清徳総統と会談することにしています。一方、野田氏には、来月の党の代表選挙に立候補するよう要請が相次いでいて、立候補するかどうかできるだけ早く判断する考えを示しています。今回の訪問には、みずからに近い議員が同行していて、現地でも対応を協議しているものとみられます。
立憲民主党の馬淵元国土交通大臣は21日午後、議員会館の事務所で、党内の有志の国会議員や国政選挙の立候補予定者らから、来月行われる代表選挙への立候補の要請を受けました。これに対し、馬淵氏は「全党一丸となって新しい政治を提示する必要がある。みなさんの思いを重く受け止めて、あまり時間をかけずに考えていく」と述べました。馬淵氏によりますと、21日はオンラインも含め、5人の国会議員が要請に参加したということです。
立憲民主党の代表選挙は、党所属の国会議員のほか、国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターに割り当てられるポイントの合計で争われます。有権者となる、国政選挙の公認候補予定者などの人数は、告示の1週間前の来週31日までに確定することになっていますが、21日の時点では、ポイントの合計が740ポイントとなる見込みで、過半数を獲得した候補者が代表に選出されます。
具体的には、衆参両院の副議長を含む136人の国会議員に1人2ポイント、98人いる国政選挙の公認候補予定者に1人1ポイントの、あわせて370ポイントが割り当てられる見込みです。国会議員と国政選挙の公認候補予定者は、来月23日の臨時党大会で直接、投票します。また、全国1200人あまりの地方議員と、党員・サポーターにはそれぞれ185ポイントが割り当てられる見込みです。地方議員と党員・サポーターの投票は、郵便かインターネットで行われ、得票数に応じていわゆる「ドント方式」でポイントを配分します。
過半数のポイントを獲得する候補者がいなかった場合は、上位2人による決選投票が行われます。決選投票は、国会議員に1人2ポイント、国政選挙の公認候補予定者に1人1ポイント、各都道府県連の代表者に1人1ポイントを割り当て、合計417ポイントで争われる見込みです。
国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で「名前があがっている議員は、代表や総理大臣経験者、それに官僚出身と大物ばかりだ。イタリアもフランスもトップは40代であり、ぜひ若い人たちも頑張って立候補し、自民党の総裁選挙に負けない迫力でやってもらいたい」と述べました。その上で「これから野党第1党として、立憲民主党が本気で政権を取りにいくなら、 主体的にどういう形で野党連携を模索するのか、それぞれの候補者に聞いてみたい」と述べました。
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