【台北=羽田野主】野田佳彦元首相は21日、台北で開いた安全保障フォーラムで講演した。台湾への軍事威嚇を強める中国を念頭に「力や威圧によるあらゆる一方的な現状変更の試みに断固反対する」と強調した。現状に「深刻な懸念」を抱いていると説明した。
野田氏は「台湾海峡の平和と安定の重要性は世界各国の共通認識になりつつある」と指摘した。日本は台湾問題の平和的解決を促すメッセージを率先して発信していかなければならないと訴えた。
世界保健機関(WHO)総会への台湾のオブザーバー参加を巡り「実現するように後押しする」と表明した。
野田氏は9月の立憲民主党代表選への出馬が取り沙汰される。講演では触れなかった。
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