金沢市中心部の街並みが今後大きく変わるかもしれません。金沢市は今、金沢駅から武蔵ヶ辻を通り片町に至るエリアについて、国の「都市再生緊急整備地域」への指定を目指しています。
「都市再生緊急整備地域」とは、法律に基づき「緊急」かつ「重点的に」まちの整備を促進する地域として国が指定するエリアです。指定されれば、固定資産税の軽減など税制上の優遇措置などを受けられ、再開発が加速する可能性があります。
こうした中、市は21日に開いた準備協議会で、国に提出する地域整備方針の素案を示しました。
金沢駅から片町に至る59ヘクタールの地域について都ホテル跡地を含むエリアを「金沢駅周辺区域」、その他を「都心軸区域」としたうえでそれぞれの整備方針を盛り込んでいます。
具体的には「金沢駅周辺区域」について災害時に帰宅困難者の安全を確保する設備を整備することなど。
そして「都心軸区域」については周りの住環境に配慮し建築物の高さをこれまでと同じ45メートル以下にする規定を遵守することなどが盛り込まれました。
この素案について委員からは…。
砂塚委員:
「都心軸での上水道下水道こういったものの耐震化率を加える事が都市機能を維持していくために極めて重要だろうなと思っております」
宮島委員:
「住民のためだけではなく数多くの観光客、特に情報伝達が十分にはいかないだろう外国人の方をどうするのだろうかともう少し防災の観点を積極的に書いて頂けないかなというのが私の感想です」
この他、20年後30年後を見据えたビジョンを加えることや人口減少を踏まえた都市機能を充実させていく方針を盛り込むよう意見が出されました。
水野座長:
「安心安全で物理的なものだけではなくて人が集まる都市の豊かさみたいな部分を実現したいなという風に思っております」
市は、年内に素案をとりまとめた後、年度内に国に素案を申請する計画です。
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