石破元幹事長 地元の神社で立候補表明
上川外務相「いよいよ着地の姿が見えてきた」
小林鷹之氏「政策活動費 1年後の公開としたい」
河野デジタル相「経験を生かして国をリードしていきたい」
石破元幹事長は24日午前、自身の地元・鳥取県八頭町の神社で支援者を前に演説しました。この中で石破氏は「自民党総裁選挙に立候補する。38年間の政治生活の集大成として、これを最後の戦いとして原点に戻り、全身全霊で支持を求めていく」と述べ、総裁選挙に立候補することを表明しました。その上で「子どものころ、ここで夏祭りがあり本当ににぎやかだった。日本は今ほど豊かではなかったが若い人も、子どもたちも、高齢者も皆、笑顔だった。もう一度にぎやかで皆が笑顔で暮らせる日本を取り戻していく」と決意を述べました。
総裁選挙への立候補に意欲を示している上川外務大臣は24日、東京都内で開幕するTICAD=アフリカ開発会議の閣僚会合の共同議長を務めるとともに、10か国余りの外相らと会談することにしています。開幕に先立って会場のホテルで記者団の取材に応じ「TICADの枠組みをさらに伸ばしていくために、全力で取り組んでいきたい」と述べました。一方、総裁選挙の立候補に向けた推薦人確保の状況については「いよいよ着地の姿が見えてきたという印象だ。思いを一人一人に伝え、改革のチームに入っていただくよう動いているところだ」と述べました。その上で「立候補の表明時期は決まっていないが、いずれそういう場面が来るかと思う」と述べました。
総裁選挙への立候補を表明した小林鷹之氏は24日朝、読売テレビの番組「ウェークアップ」に出演し、「国民が求めているのは、自民党の表紙を変えることではなく中身を変えることだ。国民の声や目が届く自民党にして透明性を高めたい」と決意を述べました。また、党から支給される「政策活動費」の領収書の公開をめぐって「10年後の公開では国民的な理解は得られず、できれば1年後の公開としたい。私が総裁になったら直ちに検討に着手しどこまで短縮できるか追求したい」と述べました。一方「選択的夫婦別姓」について問われたのに対し、「婚姻によって姓が変わり不利益を被ったり不便を感じる方のニーズは速やかに解消しないといけないが、『選択的夫婦別姓』を導入すると、家庭の中や兄弟姉妹で姓がばらばらになる可能性があり、慎重に丁寧に進めた方がいいと思っている」と述べました。
総裁選挙への立候補を26日表明する河野デジタル大臣は24日朝、地元の神奈川県平塚市で、大相撲の高砂部屋の力士たちが夏の合宿で稽古を行う様子を見学しました。河野氏はちゃんこ鍋を試食したり、力士たちと一緒にスマートフォンで写真を撮ったりしていました。このあと河野氏は記者団に対し「世界的に混迷を深めており、有事と言ってもいい時期だ。私の経験をしっかり生かして国をリードしていきたい」と決意を述べました。また、前回・3年前の総裁選挙で行動を共にした、石破元幹事長と小泉進次郎氏が今回それぞれ立候補を表明することについて、「3人がそれぞれで頑張っていく。総裁選挙が終われば自民党としてみんな一つになるのでご心配なく」と述べました。
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