立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は24日、立候補する方向で調整中の党代表選(9月7日告示、23日投開票)をめぐり、「(次の衆院選は)自公過半数割れに追い込む選挙にしなければならない。それにつながる代表選にしなければいけない」と述べ、出馬に意欲をにじませた。

 栃木県那須塩原市で記者団に語った。ほぼ同時並行で進む自民党総裁選を意識し、「埋没しないよう、立憲代表選は骨太の議論をすべきだ。政治とカネの問題を一番アピールしたい」とも語った。

 野田氏は23日には日本維新の会の勉強会に参加するなど、維新を含む野党間の連携に前向きな考え。24日の取材では、政治改革のための法案を野党で共同提出するよう維新に呼びかけたことを明らかにした。野田氏が立候補すれば、野党間の協力のあり方が大きな争点になりそうだ。

 代表選には、泉健太代表(50)も立候補の準備を進めている。泉氏は24日、野田氏が出馬の方向で調整しているとの報道を受け、「私はこの難しい3年間を務めた自負がある。それをどう評価いただくかだ」と対抗意識をのぞかせた。京都府長岡京市で記者団に語った。

 枝野幸男前代表(60)はすでに立候補を表明している。(松井望美、伊沢健司)

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