台風10号の接近が、自民党総裁選にも影響を与えています。

10人以上の名前が取りざたされる、来月の自民党総裁選。

台風10号の接近を受け、総裁選への出馬表明を30日に予定していた小泉元環境大臣は28日、予定を1週間先送りし、来月6日に会見を開くと発表しました。

また、危機管理対応にあたる林官房長官や、高市経済安保担当大臣も表明を来週以降に先送りしました。

■立憲民主党・野田元首相も出馬表明は延期

そして、同じく来月行われる立憲民主党の代表選。

【立憲民主党・野田元首相】「不退転の決意でやるかやらないかは決める。政治生命をかけた判断をしなければいけない」

28日朝、代表選出馬への思いを語った野田元首相も、出馬表明について、台風10号の接近を踏まえ熟慮する意向を示しました。

■麻生派は派閥単位での一本化はせず

台風で、出馬表明を遅らせる人がいる一方で、すでに自民党総裁選に立候補した河野デジタル担当大臣。

所属する麻生派では、会長の麻生副総裁が、河野氏への支援を表明しましたが、派閥単位で一本化することはしない考えも示しました。

【自民党・麻生副総裁】「河野太郎を同志として、しっかり応援していきたい。一致結束、(箱)弁当みたいに縛り上げるつもりは全くありません」

また、河野氏と同じく出馬を表明した石破元幹事長は、政治とカネの問題を巡り、「ルールを守る自民党が大前提だ」と述べたほか、小林前経済安保担当大臣は講演で、今国会で成立した政治資金規正法の改正は「まだ道半ばだ」と述べるなど、総裁選に向けた動きが本格化しています。

■「台風が近づいているから出馬表明しないのは当たり前」とジャーナリストの鈴木哲夫さん

【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「派閥がなくなったって言うけど、後ろでグループが新しくできてね。決戦投票になったら、結局グループで(投票)となるだろうし、派閥ってなくなったの?と思います」

【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「あと、台風が近づいてるから出馬表明をしない。こんなこと当たり前ですよね。国民の命、つまり 災害有事、それに今国会議員が一番やらなきゃいけない仕事は、それにどう対応するかであって、悪いけど総裁選じゃない。岸田さんが出馬会見したのは8月14日だった。あの時は、南海トラフ地震警戒臨時情報が出ていた。それが終わらないうちに会見をした。今の政権は防災に対する意識が本当に薄い。今度の総裁選は、防災に対する意識を徹底的に持ってほしいです」

(関西テレビ「newsランナー」 2024年8月28日放送)

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