自民党の総裁選への出馬を表明している石破茂元幹事長は2日、記者団に対し、自身の主張する「防災省」の創設について、小林鷹之前経済安保相が「必要性は感じない」と否定的な考えを示したことについて、「理解できない」と述べた。
石破氏と同様に総裁選出馬を表明している小林鷹之前経済安保相は1日、視察先の神戸市で防災省の創設について記者団に対し、「屋上屋を架すことになるのではないか。必要性は特段感じない」と述べた。
これについて石破氏は、「屋上屋を重ねるというのは、どういうことを指しているのか、よくわからない。そういうような組織を作るつもりは毛頭ない」と反論した。
さらに石破氏は、小林氏が今回の発言をしたのが阪神淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市だったことを指摘し、「神戸を中心とする関西広域連合、全国知事会が防災省の設立を求めている。それを否定するということが私には理解できない」と強調した。
そして、「これだけ災害が頻発している災害常習国で、今までの体制で、これから先も良いのだという考えに私は全く立っていない」と述べ、あらためて防災省の創設の必要性を訴えた。
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