宮城県と仙台市が導入を目指す宿泊税についてです。仙台市の9月議会が3日開会し、市は宿泊税を導入するための条例案を提出しました。

記者リポート
「いまだ宿泊事業者からは導入に対し、反対や慎重な声が聞かれる宿泊税ですが、まもなく開会する市議会に条例案が提出されます」

3日開会した仙台市議会の9月定例会には、今年度の補正予算案など30の議案が提出されました。中でも最大のポイントは、仙台市と県が観光財源として導入を目指す宿泊税に関する条例案です。具体的には、1泊6000円以上の宿泊客に対し、一律で300円が課せられます。そのうち仙台市内で宿泊した分については、仙台市が200円、県が100円を受け取ります。
仙台市は税収額を年間10億円と見込んでいて、秋保・作並温泉エリアや青葉山エリアの魅力向上などにあてるとしています。

また、課税の開始時期は来年11月をめどにしていて、3日提出した補正予算案には宿泊事業者や宿泊客などに周知するための費用として約1700万円が盛り込まれました。観光を盛り上げるためにも「宿泊税の導入は不可欠」と語っている郡市長。

仙台市 郡和子 市長
「仙台が観光都市、MICE都市として、世界から選ばれるためにも必要な財源だと思っている。不安に思っている人も多くいると思うが、議会の中で私たちの考えを丁寧に説明していきたいと思っている」

仙台市議会は来月4日まで開かれ、導入の是非や使い道などについて論戦が交わされる見通しです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。