記者会見で質問に答える林芳正官房長官=首相官邸で2024年9月6日午前11時17分、前田梨里子撮影

 林芳正官房長官は6日の記者会見で、自身が搭乗した首相官邸内のエレベーターが故障し、約30分間閉じ込められたと明らかにした。このため午前10時から予定されていた閣議の開始が約20分遅れた。

 林氏は閣議後の記者会見が遅れて始まった理由について聞かれ「執務室から閣議室に移動中、エレベーターの故障により、私が到着できなかった。およそ30分閉じ込められていた」と説明した。閣議には参加できず、通常は官房長官の役目である議事進行を、岸田文雄首相が代理で行ったという。

 官邸関係者によると、エレベーター内には林氏、秘書官、警護員の3人が閉じ込められた。空調が切れた状態で、携帯電話の電波もつながりにくかったという。自民党総裁選への出馬を表明する中で思わぬ災難に見舞われる形となったが、林氏は「体調は特に問題はないと考えている」と語った。【鈴木悟、内田帆乃佳】

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