兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を巡り、県議会の最大会派・自民党県議団が今月12日知事に対し辞職の申し入れを行うと発表しました。

■証人尋問で「食い違った」知事と元側近の証言

ことし3月、元西播磨県民局長が知事のパワハラ疑惑などを告発し、県は内部調査で「事実無根」と判断し、元局長を懲戒処分しました。

6日の百条委員会では内部調査で元局長の聞き取りを行った片山前副知事と斎藤知事の証人尋問が行われました。

告発文の作成者について調査した経緯について、片山前副知事は斎藤知事から「徹底的に調べてくれ」と指示があったと証言し、斎藤知事も指示について認めました。

一方で、片山前副知事は告発文の存在が明るみになったあと、「第三者機関で調査を行うべきと知事に進言していた」と証言しましたが、斎藤知事は「進言があった記憶はない」と否定しました。

■「人の命は重い」と自民幹事長 他会派含む全議員に「辞職申し入れ」の賛同求める

県議会の最大会派・自民党県議団(37人)は知事の証人尋問終了後に臨時総会を開き、今月12日に斎藤知事に対して辞職を申し入れることを決めました。

臨時総会後の会見で自民党県議団の北野実幹事長は「斎藤元彦氏の道義的な責任がないというのは違うと思う。それとやはり、通報者が亡くなられたという、人の命というのは本当に重い。このことはしっかりと受け止めなければダメだという意見もありました」と述べました。

自民党は知事への「辞職申し入れ」について12日までに、維新や公明など他会派含め兵庫県議会に所属する全議員の賛同を得たいとしています。

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