斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、3年前の選挙で兵庫県の斎藤元彦知事を推薦した日本維新の会が、知事に対して『辞職』と『出直し選挙』を求めると発表しました。
斎藤知事は今月6日の百条委員会の証人尋問で、元西播磨県民局長による知事のパワハラなどに関する疑惑の告発は公益通報にあたらず、懲戒処分は問題ないとの認識を示していました。
しかし最大会派の自民党も「道義的責任がある」として、公明党や立憲民主党の県議らでつくる会派などほかすべての会派と合同で知事に辞職を求める方向で協議を進めています。
■吉村共同代表が直接説得
日本維新の会の藤田幹事長は9日午後1時から、会見を開き、斎藤知事に対して「自らの辞職」と「出直し選挙」を求める申し入れを行うと発表しました。
また、吉村共同代表が、「直接斎藤知事に連絡し、説得した」と明らかにしました。
■「『判断が遅い』批判は真正面から受ける」と維新・藤田幹事長
【維新 藤田文武幹事長】「辞職をして出直し選挙を行うことで、県民の信を問うということが政治家に許された一つの手段でございますから、これが適切であると私共も、当初、斎藤知事誕生の時に推薦を自民党さんが割れて半分で、半分の自民党さんと我々で推薦してその責任として、判断したということであります」
「事前に吉村共同代表も、もともと大阪府庁に斎藤知事は財政課長としてお勤めということで、人間関係もありましたから、ご本人とコンタクトをして頂きまして、説得をされた」
「当初からしかるべき場で斎藤知事が説明責任を果たす、百条委員会、第三者機関の調査を見定めて判断すると、その結果がでてから判断するというようなことを申し上げてきたわけでありますが、この点について私は方針転換するという風に今回言わざるを得ないと思います」
「そのことについて、『もっと辞職を早く求めるべきであった』であるとか、『判断が遅い』というご批判はあります。それについては、真正面から受けたいという風に思います」
■知事は「辞職」「出直し選挙」否定
斎藤知事は9日午前の段階で、各会派から自身に対し辞職を申し入れる動きがあることについて記者から問われた際、以下のように回答し、辞職や出直し選挙を否定しています。
【兵庫県・斎藤知事】「(辞職の)申し入れについては拝見していませんので、現時点ではコメントは難しいです」
Q.辞職要求に応じる考えはない?
「県民の皆さんの暮らしや生活にとって大切な予算や事業をこれからも進めていく」
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