鹿児島市の下鶴隆央市長は、9日の市議会本会議で、任期満了に伴う11月の市長選挙に出馬する意向を明らかにしました。

鹿児島市政史上最年少で初当選を果たして4年、「マニフェストはおおむね実現できている」と自身を評価する一方、スタジアム整備については混迷を極めています。

鹿児島市・下鶴市長
「この度、次期市長選挙に立候補することを決意したところです」

下鶴市長は9日の鹿児島市議会で、自民党からの代表質問に答える形で、2期目を目指し、市長選へ出馬することを表明しました。

下鶴市長は前回2020年の市長選で、新人4人による選挙戦を制し、鹿児島市政史上最年少の40歳で初当選。

当選後掲げたのが、100のマニフェストです。

9日の議会でも「この4年でおおむね実現できている」と自身を評価する一方、懸念事項に上がっているのが、新たなサッカースタジアム整備です。

1期目の4年間で、鹿児島市の本港区を中心に検討された候補地は次々と変わり、現在は白紙の状態。市長選でも争点の一つとなりうる中、下鶴市長が新たに候補地となり得るとしているのが、移転の意向を表明している鹿児島市のサンロイヤルホテル跡地です。

出馬を表明した9日の市議会でも論戦が交わされました。

鹿児島市・下鶴市長
「中心市街地との距離などを考慮すると、おおむねこれまでの考え方と整合がとれており、新たなにぎわいの創出につながる可能性もあるものと考えています」

自民党・霜出佳寿議員
「整合性がとれているとの見解だが果たしてそうでしょうか。仮にサンロイヤルホテル跡地を候補地とする場合、これまでとは違う考え方へ臨み、その効果を検証し議会にも提示すべき」

議会後、市長選出馬について会見を開いた下鶴市長は次の4年間への展望をこう語りました。

鹿児島市・下鶴市長
「子育て、ICTの充実、選ばれる街を作ることに重要な4年間になるだろう」

下鶴市長は前回と同様、無所属で出馬するということです。

鹿児島市長選への出馬表明は、現職の下鶴市長が初めてで、このほか共産党が参加する市民団体も候補者の擁立を検討しています。

鹿児島市長選挙は11月17日告示、24日に投開票です。

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