兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は11日の記者会見で、斎藤知事が自ら辞職しない場合、不信任決議案を提出するとの見通しを示した。吉村氏は、手続きは県議会が決めることだとしつつ、党の対応として「不信任の理由を兵庫県民に説明する必要がある。知事選で(斎藤氏を)推薦した責任があり、他の政党が出したものに賛成し、賛成討論だけをするというのは違うと思う」と述べた。維新県議団が他会派と調整して共同提出するか、単独で提出すべきだとの認識を示した。
出直し選になった場合、斎藤知事を推薦するかどうかと問われ、吉村氏は「今の状態ならば難しい。(斎藤知事が説明する)背景や事実関係は、納得できるものではない」と否定的な見解を示した。
2021年の知事選で自民党と共に斎藤氏を推薦した日本維新の会と、県議会第2会派である維新県議団は9日、斎藤知事に辞職と出直し選を求める申し入れ書を提出した。12日には自民など4会派と無所属議員が共同で辞職を要求する予定で、全会派・議員が辞職を求める事態になっている。【東久保逸夫】
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