未だ解決の兆しが見えない北朝鮮による拉致問題について少しでも関心を持ってもらおうと、米子市の拉致被害者・松本京子さんの兄・孟さんが23日、地元・米子市で講演し「他人事だと思わないでほしい」と訴えました。
「拉致はいけない、たったその一声だけでも積み重ねていけば大きな輪になる。
皆さんの命を救わなくてはいけない、そして助けてあげなくてはいけないという気持ちが出てくる」
講演会は、拉致被害者の早期帰国をめざし県民の意識を高めようと、鳥取県が定期的に開催しているもので、拉致被害者・松本京子さんの兄・孟さんが演壇に立ちました。米子市在住で当時29才だった松本京子さんは、1977年10月の夜、近所の編み物教室へ行くと自宅から出ていったきり行方がわからなくなりました。
参加者
「家族の苦しみをすごく感じた。皆が元気で日本に帰ってこられることを願っている」
「あまりにも長い、解決するまでが。政府が交渉して良い方向にいけば良いが…」
政府が認定した消息不明の拉致被害者は12人、加えて拉致された可能性がある人は数百人にのぼるともみられていて、鳥取県は今後もこうした講演会などを通じて拉致問題の啓発を続けていきたいとしています。
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