自民党総裁選(27日投開票)に向け、群馬県内でも運動が過熱している。山本一太知事は19日の記者会見で、同党が今回、政策パンフレット郵送や自動音声(オートコール)の電話作戦などを禁止したことに関し、「総裁選は規制法がなく『何でもあり』。罰則がなくても違反する陣営は世の中で分かるようにしてほしい」と指摘した。
山本氏は「前回のように大量のパンフが郵送され、相当前からの大量のオートコールがないだけでも進歩。金がかからないようやってほしい」とも述べた。一方で、機械を使わない電話かけは問題ないため、県内の党関係者は「人力で電話作戦と手渡しのパンフ配布をせざるを得ず、疲弊する」とぼやく。
県内情勢を巡り、山本氏は自らが支援する河野太郎デジタル相の得票について全県で過半数を獲得した2021年9月の前回と違い、「頑張るが、なかなか厳しい」と分析。高市早苗経済安全保障担当相や小泉進次郎元環境相が優勢で、小林鷹之前経済安全保障担当相、石破茂元幹事長も健闘しているとの認識を示した。
県内では、告示前の8月末に茂木敏充幹事長が伊勢崎市や館林市の会合に出席。小林氏が9日、河野氏が15日にそれぞれ高崎市で支持を求めた。神奈川県関係者が小泉氏、栃木県連幹部が茂木氏、東京選出の衆院議員が石破氏への支持をそれぞれ呼びかけるため来県しているという。【田所柳子】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。