立憲民主党の中村喜四郎元建設相(75)=衆院比例北関東=は24日、水戸市で記者会見し、次期衆院選茨城7区へ立候補せず政界を引退すると表明した。当選15回。1994年のゼネコン汚職事件に絡み自民党離党後も、強固な後援会組織を背景に当選を重ね「無敗の男」との異名を取った。

会見で「心身ともに健康なうち政治家を辞めるべきだと確信した」と語った。自身の後継については「後援会の意向に従う」と述べるにとどめた。

中村氏は田中角栄元首相の議員秘書を経て、76年衆院選で初当選。自民に所属し、科学技術庁長官や建設相を歴任した。94年に汚職事件で逮捕され、2003年にあっせん収賄罪で実刑判決が確定、失職。刑期を終え、05年衆院選で国政復帰を果たした。

自民離党後は無所属での活動が長く、20年に立民へ合流。21年衆院選茨城7区で自民の永岡桂子前文部科学相に敗北し、比例復活した。

現職の衆院議員で当選15回は、立民の小沢一郎氏(82)の18回に次ぐ多さ。〔共同〕

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