インターネット上の誹謗・中傷が社会問題となる中、そういった行為や被害を未然に防ぐための条例が、坂出市議会で9月25日に可決されました。この条例の可決は四国で初めてということです。

(中村香月 記者)
「条例では、匿名で情報を発信できるSNSでの誹謗中傷などに対し、加害者にも被害者にもならないような取り組みを進めるとしています」

9月定例坂出市議会は最終日を迎え、「インターネット上の誹謗中傷等の防止に関する条例案」が全会一致で可決されました。

この条例は、互いに尊重し合う社会の実現を目指した理念条例で、被害者も加害者も生まないための施策を進めることが市の責務としています。誹謗中傷などの問題に対し市民の理解を深めることや、正しい情報と誤った情報を見極める、ネットリテラシーの向上を図ること、ネット上で発信した情報に不安を抱える人に国の相談窓口を紹介することなどが盛り込まれています。

一方で、誹謗中傷の明確な基準を定めるのが難しいことなどから、罰則の規定は設けていません。坂出市によりますと、ネット上の誹謗中傷を防止する条例が可決されるのは、四国で初めてということです。

(坂出市人権課 山下久光課長)
「誤った情報や悪意のある誹謗中傷が大きな社会問題になっている。興味本位でしたことでも、場合によっては人権侵害につながることを理解してもらうのが主な目的」

条例は、10月1日から施行されます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。