工期が3年遅れている、鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊施設の整備工事などについて、西之表市議会の特別委員会は防衛省に対し、説明を求めることや馬毛島への上陸許可を要請することを決定しました。

2023年1月から進む西之表市の馬毛島での工事について、防衛省は当初、全体の工期をおおむね4年としていましたが、当初の予定から3年遅れることを発表しています。

25日開かれた西之表市議会の馬毛島特別委員会では市の担当者が、防衛省からの報告として、資機材の海上輸送の遅れや人員不足などが工期延長の要因と説明しました。

議員からは延長に伴う市民生活への影響を懸念する声が聞かれました。

西之表市・橋口美幸議員
「あと3年延びるのであれば、家賃の高騰、交通事故が多くなったり、農業にしても暮らしにしても、大変な状況になることを認識してほしい」

また、特別委員会では防衛省に対し、馬毛島工事の全体像を市議会に説明することや、10月下旬、馬毛島の葉山港周辺の上陸許可を求めることを決めました。

工事は遅れているものの、防衛省は馬毛島基地開設に必要な準備のため、約90人の先遣隊を予定通り2024年度中に派遣するとしています。

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