記者会見で話す斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2024年9月26日午後3時23分、大西岳彦撮影

 2021年の兵庫県知事選で、自民党と日本維新の会の推薦を受けて初当選した斎藤元彦知事。県議会を解散せず、失職したうえで出直し知事選に立候補することについて、県民から冷ややかな視線が向けられた。

 同県洲本市の農業男性(31)は「これまで言われているパワハラ、おねだりの疑惑の何が事実で何が事実じゃないのか6カ月たっても分からない。そんな中でもう一回(知事選に)出たいと言われても期待できないし、受け入れられない」と語った。「もし県政運営を今後も続けたかったら、最初から自分の非を認めるべきだ。3年間改革をしたと言っているが、何かが良くなった実感は湧かない」といい、「次の知事は政治家や官僚出身より、しがらみのない民間人がいい。県民目線で、子育て世代や働く人のことを第一に考えてくれる人がいい」と期待した。

 同県西脇市の自営業男性(35)は「辞めるならもっと早く決断すべきだった」と言い切った。「子育て世代に対して目線を低くして施策を進めようとする姿勢を感じていたが、文書問題が起きてからは印象が悪くなる一方だった。周囲にサポートする人はいないのかと疑問に思っていた」といい、「新しい人に切り替えて県政を仕切り直した方がいい」と話した。【入江直樹、村元展也】

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