兵庫県の斎藤知事は、先週県議会が議決した不信任を受け、30日に失職し、出直し知事選に出馬する意向を固めました。
■県幹部の告発文が発端に
これまでの経緯です。
ことし3月、元西播磨県民局長が「パワハラ」などの疑惑についての告発文を一部の報道機関などに配布しました。
知事は当初この告発文について、「嘘八百」などと全面的に否定。
元局長は、県の公益通報窓口にも通報したものの、県は事実無根として、懲戒処分しました。
しかし、その後、疑惑の一部が事実であることが判明し、調査のため百条委員会が設置されていました。
百条委員会には元局長も証人として出席する予定でしたが、ことし7月、死亡しました。
■百条委員会の対応が…
その百条委員会では、告発が「公益通報に当たるか」などが議論され、専門家が「公益通報として扱わなかったことは違法」と指摘していました。
しかし知事は「公益通報に当たらない」とする認識を変えませんでした。
こうした一連の対応などを経て、19日に兵庫県議会で全会一致で「不信任」が可決されていました。
■吉村共同代表26日午前に斎藤知事と電話
関係者によると、斎藤知事は期限の29日を待たず、きょう26日までに「失職して出直し選挙に出馬する」という意向を固めたということです。
この判断について、知事選挙で推薦した日本維新の会の幹部は次のように話しています。
吉村共同代表は26日午前に電話したことを明かしました。
【維新 吉村共同代表】「(斎藤知事の)改革の方向性、実績はある。僕もその通りだと思う。今回の件の告発者探し、『告発者つぶし』だと僕は思っているけど、それを権力者である知事が当初の段階でやるというのは、間違っている」
「間違っていることを認めて、謝罪すべきだという僕の考え方は伝えました」
「斎藤知事自身がこれからどういう対応をするか、発表すると思うのでそれを踏まえて判断します」
■午後3時から会見
馬場代表は、「再度推薦するということは、経緯から考えて非常に難しい」と記者会見で話しています。
次の知事選挙では、維新と自民党が独自候補の擁立を目指し、共産党はすでに独自候補を擁立しています。
斎藤知事の記者会見はまもなく26日午後3時から始まる予定です。
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