不信任決議を突きつけられていた斎藤知事。失職したうえで出直し選挙に臨むと明言しましたが、県民に話を聞くと、世代によって受け止め方に違いも。
■斎藤知事「失職」出直し選挙へ
全会一致で不信任が議決された斎藤知事。議会解散か失職か、判断期限が迫る中、会見に臨みました。
兵庫県 斎藤元彦知事(46)「結論からいいますと、今回の不信任決議案を受けて議会の解散はせず、30日付で失職をする。次期知事選において出直し選挙に臨むことを決めました」
「ぜひ今回の私の判断についての県民のみなさんのご理解…お力をまた…ぜひ与えていただければありがたい」 斎藤知事は、失職し出直し選挙に立候補する考えだと明かしました。
失職の場合、辞職と違い再選したら新たに4年間の任期を務めることができます。
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■斎藤知事、なぜ失職を決断?■斎藤知事、なぜ失職を決断?
(Q.なぜ辞職ではなく失職?任期4年できるからか?)
兵庫県 斎藤元彦知事(46)「元々、私は辞職の選択肢はなかった。今回の問題については、確かに色々な指摘・批判はあると思うが、職を辞するというよりも、やはり間違ってるところとか、良くないところがあれば、しっかり改めて4年間の任期を全うしたいという私の強い思いがありましたので、辞職という自ら職を辞するということは選択肢としては考えていなかった」
(Q.不信任決議可決から1週間、何を考えていた?)
兵庫県 斎藤元彦知事(46)「改革とか県政を頑張ってみたいという思い、そういったものがすごく胸を去来して、やっぱり人生もかかってますから、そこの判断というのは日々、思い悩みながら対応を考えていました」
知事の感情が見えたのは、会見が始まって10分がすぎたころ。
(Q.決断はいつ?) 兵庫県 斎藤元彦知事(46)「きのう(25日)の朝ぶら下がりをやった時、終わった後に高校生が私のところに来て手紙をもらった」
「お叱りの手紙かなと思ったが、部屋に帰って読んだら、今でも見ると感情的になるが『辞めないでほしい』と。『負けないで屈しないで、未来のために頑張ってほしい』と手紙をもらって、こういう状況でも高校生が私にエールをわざわざ届けてくれた、ぐっと来た」
「まだまだこんな自分でも、期待してくれる人がいるんだと受け取った。選挙は大変だと思うが、頑張ってみようと覚悟を決めた」
(Q.政党への推薦や支援はどこかにお願いする予定か?)
兵庫県 斎藤元彦知事(46)「どこの政党の力を借りるということも難しい」
「今回、自分がこういう状況でまずは1人でやっていくことが大事。なかなか大変だと思うが、自分ができる自分流の選挙、どうできるのか、それもひとつの挑戦」
3年前の知事選で、斎藤知事を支援した自民と維新。事前に知事側から連絡がありました。
維新の会 中村大輔県議「けさ(25日朝)知事から我々の会派にも連絡があり『失職して出直しする意向』と伝えられた。解散はありえないと私は思っていた」 自民党 中田慎也県議
「私であれば、その日(不信任案可決)に決断をすると思う。ましてや不信任決議案というのは、おそらく事前に出されることがある程度予想されていたと思う。事前に準備はできたと思う」
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■兵庫県民の受け止め 世代間で違いも■兵庫県民の受け止め 世代間で違いも
県民の「信」を問うために斎藤知事は失職し、出直し選挙に臨む考えです。県民はどう受け止めたのでしょうか。
神戸市在住(70代男性)「失職して出直し選挙したって多分通らないと思う。やっぱり評判悪い」
「あかんかったらあかんということを認めて、謝ってちゃんとした方がよかったんじゃないか」 神戸市在住(70代女性)
「出直し選挙しても私は入れません」
「すごいお騒がせやし、ものすごい根性すわっとんな思って」 神戸市在住(30代夫婦)
「本人がしようと思うなら頑張ってほしい。成績残してる方なので」 西宮市在住(30代女性)
「頑張ってほしいなっていうのが個人的な意見。ほんとのところがまだ私たちはわからないというか、パワハラ問題もありましたけど、改めるべきところは改めて、また一から出直して頑張ってほしい」 この記事の写真を見る(8枚)
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