決選投票にもつれ込んだ自民党総裁選。

高市早苗氏との一騎打ちを制したのは石破茂氏でした。

「これが最後の挑戦」と話し、5回目の総裁選に背水の陣で臨んだ石破氏。
来週には、次の首相に選ばれます。

序盤の下馬評では“圧倒的有利”といわれた小泉進次郎氏や、直前に麻生元首相の後ろ盾を得て、猛烈な追い上げを見せた高市早苗氏を打ち負かし勝利した石破氏。

決選の朝、陣営の集会で手にしていたのは必勝パンでした。

更に昼食のメニューに選んだのは、験担ぎの定番で大好物のカツカレーです。

一方、スタート当初はトップに立つ勢いだった小泉氏。
しかし、その勢いは徐々に弱まり、決起集会での言葉に勝利への自信はうかがえませんでした。

小泉進次郎元環境相(43):
ギリギリしがみついているこの状況からはい上がって、頂上を目指して…。

そして午後1時、1回目の投票がスタート。

結果は高市氏が181票、石破氏が154票でこの2人の決選投票へ。

有力候補だった小泉氏は136票で3位。
悔しさからか目には涙が浮かんでいました。

そして、運命の決選投票。

麻生氏の支持を取り付けていた高市氏が優位ともみられていましたが、結果は違いました。

不利とみられていた議員票でも石破氏が上回り、最後の挑戦で新総裁に選出されたのです。

43歳での史上最年少首相理就任を逃した小泉氏は「選挙・政治というのは、“たられば”を言ったらキリがない。結果がすべてその結果において、私が足りないことはあったことは事実。しかし、チームは最高でした」と語りました。

「敗因は自分にある」とも話し石破新総裁を支える考えを示しました。

小泉進次郎元環境相(43):
敗因があるとしたら、私の中で足りないものがあった。よく自分でも振り返り、この糧を次の一つ一つに生かしていきたい。新総裁をしっかりと支えていきたい。

そして、次の総裁選に再びチャレンジするかについては、「『1回目がダメだったから次がある』とかそういった思いではなく、目の前のことを全力でやる。結果を受け止めて、また次に向かって進んでいく。今から次に向けて言及することは控えたいと思います」と述べるにとどめました。

一方、1回目の投票でトップだった高市氏は、決選投票でまさかの大逆転負け。
初の女性首相の座を逃しました。

高市早苗経済安保相(63):
私の敗北は、私自身の力不足でございます。多くの方に助けていただきながら、申し訳ないことだと思っております。

前回の総裁選で、強い後ろ盾となった安倍元首相の墓前に報告に行くかという質問には、言葉を詰まらせました。

高市早苗経済安保相(63):
きょうが安倍元首相の国葬から2年目の日でございます。良い報告ができなかったことを申し訳なく思っております。

史上最多となる9人が立候補した自民党総裁選。

勝利した石破氏は、10月1日の臨時国会で第102代総理大臣に選出される見通しです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。