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 過去最多9人が立候補した自民党の総裁選。決選投票で大逆転の末、新総裁の座をつかんだのは石破茂元幹事長(67)でした。

■総裁選 歴史に残る大逆転劇

 石破氏は“次期総理大臣の椅子”を手中に収め、総裁室で記念撮影に応じました。 石破新総裁
「(Q.石破総裁、椅子の座り心地は?)こんなもんなんですかね」

 いまだ実感が湧かないという本人をよそに、喜びに沸いたのが石破氏の地元・鳥取です。

 9人の候補者が乱立し、混戦となった自民党総裁選。そのフィナーレは、歴史に残る大逆転劇となりました。

 小泉進次郎氏(43)・高市早苗氏(63)・石破氏の3人の戦いに絞られつつあった総裁選。

小泉陣営
「新時代の扉を開けよう」 高市陣営
「勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ」

 石破氏はゲン担ぎのカツカレーをほお張り、持論を展開しました。

石破氏
「カレーは食べるものではなく飲むもの」  そして午後1時。まずは第1回目の国会議員の投票がスタートしました。

 議員票が最多だったのは小泉氏の75票。これに迫ったのが72票の高市氏でした。一方、石破氏は46票にとどまる苦しい展開となりました。

 しかし、党員票を合わせた集計結果が出ると、トップは181票の高市氏。そして2位に食い込んだのは、党員票を伸ばし154票を獲得した石破氏でした。3位敗退で決選投票に進めなかった136票の小泉氏の目には、うっすら涙が浮かんでいるようにも見えました。  1回目の投票でトップとなった高市氏の地元・奈良の支援者たちは、早くもお祝いムードに…。一方、2位の石破陣営では、議員票が予想より少なかったことに衝撃を受けていたといいます。 自民党石破陣営 赤沢亮正衆院議員
「70票積み上げたつもりが実際は46票」

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■石破氏が決選投票で逆転勝利

■石破氏が決選投票で逆転勝利

 議員票の比重が大きくなる決戦投票を前に行われた両候補による最後のスピーチ。逆転を狙う石破氏が口にしたのは、議員に向けた謝罪の言葉でした。 石破氏
「私は至らぬものでありました。多くの方々の気持ちを傷つけ、色々な嫌な思いをされた方が多かったかと思います。自らの至らぬ点を心からおわび申し上げます」  一方、手応えをにじませる高市氏は、重鎮たちが持つ組織票を意識したのでしょうか?歴代総理への感謝を述べました。 高市氏
「岸田総理の時、そして菅前総理の時、その前は安倍元総理の時、激務を果たしてこられた歴代の総裁にも心から敬意を表し感謝を申し上げます」  そして行われた決選投票で、石破氏が逆転勝利を収めました。 石破新総裁
「国民を信じ勇気と真心をもって真実を語り、日本をもう一度みんなが笑顔で暮らせる、安全で安心な国にするために、石破茂、全身全霊を尽くして参ります」  高市氏は敗戦の弁となりました。 高市氏
「私の敗北は私自身の力不足でございます。結果を出せずにすみません」  夕方、初めての記者会見に臨んだ石破新総裁。党役員人事や組閣では、総裁選で戦った8人の議員の起用も検討すると話しました。 石破新総裁
「ともに戦いました方を、それぞれの最もふさわしい役職にお願いすることは当然のことでございます」

(「グッド!モーニング」2024年9月28日放送分より)

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