自民党の石破茂総裁は29日のNHK番組で、11月の米大統領選に関し、1月の新大統領就任までに当選者と面会したいと述べた。「違う国なので国益は違う。我々はこうだと説明して理解してもらうのが首相の務めだ」と語った。「バイデン政権は続いている。現政権とあわせて対応する」と説明した。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談の実現にも意欲を示した。「実際に会わないで猜疑心(さいぎしん)を募らせ、外国をターゲットにして国内の世論形成をすることは思っていない」と言明した。

10月9〜11日にラオスで開く東南アジア諸国連合(ASEAN)の関連首脳会議への出席を調整する考えを強調した。「日本(の首相)が来ないとなると、ASEANの会議で中国に仕切られるとたまらない」と話した。

「日本は日本の主張を言わないといけない。基本出るべきではないか」と答えた。

アジアで米国や韓国などとの安全保障協力を有機的に結びつけるべきだと主張した。加盟国への攻撃を枠組み全体への攻撃とみなす集団安全保障体制を取る北大西洋条約機構(NATO)を例示し「アジアにいきなりできるわけがない」と指摘した。

石破氏は総裁選でアジア版NATOの創設を訴えてきた。

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