首相に正式就任する前の解散宣言でした。

石破総裁(67):
諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたいと考えております。

自民党の石破総裁は30日、10月27日に衆議院選挙を行う考えを表明。

解散宣言に先駆けて発表されたのが、自民党内の“石破流人事”です。

30日に開かれた臨時の総務会でセンターに座る石破総裁。

その隣には、じっと前を見る麻生副総裁(84)の姿が。

麻生内閣時代に、石破総裁が“麻生おろし”に動いたことから、“犬猿の仲”として知られる2人。

その麻生氏の処遇について、石破総裁は新たに設けた役職、最高顧問に任命しました。

石破総裁:
最高顧問を創設し麻生太郎君をお迎えしたい。

麻生新最高顧問:
この度、石破総裁の下、最高顧問という役職を拝命することになりました。全力を挙げてまい進させていただきます。

そして、麻生氏の後任には、総裁選で石破氏を支援した菅前首相(75)が麻生氏に代わり副総裁に就任しました。

注目の石破流人事は他にも。

小泉新選対委員長(43):
目の前に迫る総選挙において、皆さんと一致団結、1人でも多くの方々、全員当選目指して頑張りたい。

選挙の顔となる選挙対策委員長に小泉進次郎元環境相を起用。

小泉氏が党4役に就任するのは今回が初めてです。

総務会の最後に写真撮影になると、麻生氏は石破総裁にひと声かけ、頭を下げた後に退室。

最高顧問を呼ぶ声もありましたが、写真撮影に麻生氏は参加しませんでした。

1日に発足する石破新内閣の顔ぶれも明らかになり、元女優の三原じゅん子参院議員がこども政策担当相として初入閣へ。

一方、火種となりそうな石破流人事も。

かつて安倍元首相を“国賊”と発言し処分を受けた村上誠一郎氏を総務相に。

この方針に、ある自民の議員は「安倍派が反逆するだろう。一番やっちゃいけない人事だ」と話しています。

1日、首相に選出される石破総裁。

この週末、地元の鳥取で取材に応じたのは、石破総裁の妻で地元での人気が高い、まもなくファーストレディーとなる佳子夫人です。

支援者:
これ。

佳子夫人:
うそー!

支援者:
奥さま用なので石破さんには何も用意してないです。

佳子夫人:
これはいい物をありがとうございます。

地元は、石破フィーバーで盛り上がる一方、“石破ショック”で恨み節を漏らす人も。

石破総裁の経済対策に対する警戒感が影響し、週明けの日経平均株価は3万8000円を割り込み、一時、下げ幅が2000円を超える場面もありました。

投資家から「みんなボロクソ言ってるもんね。今度の選挙やって勝てるのかな」「経済成長に向かうような何かがないと(株価)上がる気配がないし不安」などと不安の声も出る中、国民の審判を受けるとして、10月27日の総選挙に踏み切る石破総裁。

この方針に野党は反発しています。

立憲民主党・野田佳彦代表:
おかしいと思いませんか?本来は臨時国会を通じて、政治に対する信頼を取り戻すということから始めなくちゃいけないのに。私は邪道だと思っております。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。