自民党の石破茂総裁は３０日、公明党の石井啓一代表と国会内で会談し、連立政権の新たな合意文書に署名した。合意文書は、自民派閥の裏金事件を踏まえ、「謙虚な姿勢で真摯（しんし）な政権運営に努めていかなければならない。その第一歩は政治への信頼回復だ」と強調。「不断の政治改革に取り組む」と明記した。
政治改革では、政策活動費の透明性確保や第三者機関の設置に取り組むとした。公明が求める調査研究広報滞在費（旧文書通信交通滞在費）の使途公開や未使用分の国庫返納なども盛り込んだ。
憲法改正については「国民的議論を深め、合意形成を目指す」とし、従来の「努める」という表現に比べ、積極的な姿勢を打ち出した。
両党首は次期衆院選で、自公政権の維持に全力を尽くすことを確認した。
自公党首会談で、連立政権合意書を交わす自民党の石破茂総裁（右）と公明党の石井啓一代表＝３０日午後、国会内
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