27日の投開票が決定した衆議院選挙で、福井1区に立憲民主党公認で立候補を予定していた西山理恵氏が離党願いを提出したことを受けて、県連は離党を認め、西山氏の擁立を断念する方針を固めました。衆議院解散目前で、立憲民主党の福井1区の候補者は白紙になった形となります。
西山氏から離党願いが提出されたことを受け、1日夕方、福井市にある立憲民主党県連の事務所で緊急の福井1区選挙対策会議が開かれ、幹部らが今後の対応を協議しました。
終了後、報道陣の取材に応じた県連の野田哲生幹事長は「今回の彼女の行動があまりにも不適切で、ここまで一緒にやってきた人たちもこれ以上一緒に出来ないという意見が多かった。離党願いを受理する方向で話し合いをした」とし、西山氏の離党を認め、福井1区からの擁立を断念する方針を明らかにしました。
週内にも県連の幹事会で正式に決定し、党本部に上申するということです。
西山氏は勝山市でサロンを経営していて、2023年9月に立憲民主党福井1区の公認候補に決定しました。
衆議院選挙直前での離党の背景には野党共闘をめぐる考えの違いがあったといいます。野田幹事長は「野党共闘すべきということを本人も強く望んでいた。党同士の話は県連としてはできないと言ってきたが、本人との意見の食い違いがずっとあった」としました。
県内で共産党との共闘を求める西山氏に対し、県連は、共産党との連携はあくまで党本部同士が決めることとして話し合いは平行線が続き、西山氏は徐々に不満を募らせていったとみられます。
西山氏は「愛が終わった。立憲民主党での愛があってこその外にもっていける。(立憲民主の)愛がなくなったら外に出すものがなくなる。無所属で永田町を目指す」と話し、福井1区に無所属で立候補する意向を示しています。
一方、候補者擁立が白紙に戻ったことに野田幹事長は「時間のない中で擁立できる人がいるかどうか不透明」と述べ、新たな候補者を模索する考えを示しました。
福井1区を巡っては、自民党現職の稲田朋美氏、共産党新人の金元幸枝氏が立候補する予定です。また、参政党も候補者の擁立を予定しているということです。
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